「アールグレイはフレーバーティーなんです」
何も香りがついていない茶葉に、ベルガモット(ミカン科の柑橘類)の精油や香料をかけているものが「アールグレイ」の名称で販売されています。
紅茶に興味がある方には当たり前じゃないか!と言われてしまいそうなお話ですが、紅茶に興味がない方にはこれが意外と知られてませんで。
日本でもアールグレイはどこでも見かける銘柄ですし、紅茶の茶葉から天然にあの香りがすると思っている方も少なくないのです。
店頭や紅茶教室中にこのお話をして驚かれることが多々あります。
同じかんじで、茶葉のグレード(サイズの等級)のオレンジ・ペコーもオレンジの香りのする茶葉だと思っている方もいらっしゃいます。
このように、興味がある方には至極当然なことでも、興味のない方には新しい知識なんですよね。
紅茶をより多くの方に慣れ親しんでいただくためには、「当たり前」という決めつけをやめなければいけないと私は思います。
このブログでの仕切り直しのコラムとなりますが、今後もこのような紅茶のちょっとしたお話を書いていけたらと思いますので、よかったらお付き合いくださいませ。
もしかしたら興味のある方にも、「当たり前」の知識の中に新たな発見があるかもしれませんよ。
今後もこの「店主の紅茶コラム」をよろしく願いいたします~
【HOATEAの紅茶コラムvol.3 紅茶と食べ物のペアリング】
群馬のソールフードといっても過言ではない「焼まんじゅう」。
昔から地元では濃い緑茶でいただいたりするのがスタンダードなのですが、私の一押しはミルクティーです。
焼まんじゅうとミルクティー?と思われるかもしれないのですが、これがとても合うんですよ。
味わい的にも甘辛くてどろどろしているタレとミルキーなものはとても合いますし、機能的な面でも、牛乳の軽い脂肪分は油分を流す助けがありますし、紅茶の成分であるタンニンも油分を流す力を持っているのです。
味わい的にもぴったりで、口の中のベトベト感をリセットしてくれる機能性を持ち合わせているミルクティーは、焼まんじゅうにぴったりなドリンクとなります。
タレに甘味があるので、お勧めとしては無糖のミルクティーが良いと思うのですが。
ぜひこの組み合わせをお試しください。
今回は群馬の名物でお話させていただきましたが、紅茶は甘いお菓子だけではなく、いろいろな食べ物とペアリングを楽しめるドリンクです。
和菓子もスナック菓子でもファストフードでも、はたまた普段の食事にもいいですしね。
とくに油分を含んだ食事との相性は抜群だと思います。
私は唐揚げや焼餃子には紅茶が定番です。
一言で紅茶と言ってしまうと合う紅茶、合わない紅茶もあると思うのですが、スリランカの香味が優しいものや、ジャワティーなどがとくに食事とのペアリングと言う観点ですとおススメできます。
その他にも、いなり寿しやツナサンドにはミルクティー、たい焼きや今川焼きにはキャンディティーの香味が優しいものなどが私のおススメです。
紅茶だから甘い洋菓子にと言うだけではなく、紅茶もお茶はお茶ですので、ぜひぜひ多種な食べ物とのペアリングをお楽しみくださいませ。
因みに私は、コーヒーは食べ物と相まってのペアリングの美味しさがあり、紅茶は食べ物の素材を引き立てるペアリングの美味しさがあると考えています。
【HOATEAの紅茶コラムvol.2 紅茶と健康効果】
紅茶の健康効果についていろいろと分かってきた昨今。
大昔から言われていたものが、最近の科学でいろいろと解明されています。
紅茶にはこんな成分が含まれていますよとか、こんな効果がありますよとか、私も目にする機会が多くなってきました。
そんな紅茶の健康効果についてなのですが、いままであまり私は多くを語ってきませんでした。
よくこのことについて聞かれるので口頭ではお話させていたんですけどね、文章にしたり、ネット等ではあまり発信していません。
何故かというと、紅茶にその成分は含まれていても、実際に体にどれだけ取り込めて、本当にその効果を発揮するのかが意外と未知数なのが現状で、はっきりと言い切れることが少ないのという事もあり、あまり言葉にしてこなかったのです。
それと、いかにも紅茶が「薬」かのうように取扱われるのも私の本意ではないですし、まずは美味しさから紅茶を好きになっていただきたいという想いもあります。
だからと言って実際に健康効果に関係ある成分は含まれているので、それを否定しているわけではないのですよ。
紅茶はとても美味しく、尚且つ、健康にも役立つ可能性があるといった志向で、皆様に受け入れられるようになるのがHOATEAの目標の一つです。
そうは言っても自分の実体験から感じている健康効果があるので、いくつか上げさせていただきます。
まずは身体の代謝が良くなりました。
私は紅茶の仕事をするまで、殆ど汗をかかない体質だったのですが、これが今ではとても汗をかきます。
また私はアトピー性皮膚炎が持病としてあるのですが、治るまではいかないまでも小康を保っており、少し酷くなっても直りがとても早いです。
このことを踏まえて、身体の代謝が良くなったと感じています。
次は風邪の予防。
これは紅茶を仕事にしてから今まで、より大量の紅茶を飲むようになって3年間風邪をひきませんでした。
インフルエンザが流行しているときでも、しっかり喉を定期的に紅茶で潤していたら、マスクいらずだったのも確かです。
これは紅茶のカテキンがウィルスを不活性化させる効果が発揮されている事が大きいと思います。
また代謝があがったり、免疫力もアップしているからかもしれません。
そして最後に体型の維持です。
もともと、とても太りやすい体質だったのですが、サッカーも辞め、運動も5、6年はまったくと言っていい位していなくても、ベストの体型を保っています。
少しは食事を節制したりもしていますが、これも代謝が良くなったり、脂肪の分解効果などが関係しているのかもしれません。
以上が実際に私が感じている健康効果です。
しかし、やはり上記のものは私の個人的な感想であり、科学的に調査したものではありません。
しかも薬のように、一度飲んだだけで風邪をひかなくなったり、痩せたりするものでもありません。
上記の効果を感じられるようになったのも、油っこいラーメンを食べた後に気休めで紅茶を飲んだりするだけではなく、毎日毎日飲むことが大事だと思っています。
紅茶をはじめ、お茶全般の健康効果を期待するのには、「常飲」することが絶対条件だと言っていいのではないでしょうか。
茶液の中に含まれる成分なんて微々たるものですからね。
毎日紅茶を飲んで、その微々たるものをしっかり身体に取り込み、下地を作ることによって健康効果が得られるのだと思います。
皆様も美味しい紅茶を楽しみながら、知らず知らずと健康な身体の下地作りをして頂けたら幸です。
紅茶が日々のドリンクとして常飲していただけるようにHOATEAは今後も活動を続けます。
皆様の健康を願いまして。